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未来への鍵

昨日私は、経済的に困窮している方達に食料品の支援をするフードバンクに寄付をしに行った。
自分から寄付という具体的な行動を起こしたのは初めてだったので、心臓が早鐘を打ったかのように持って行くのに緊張した。
クレジットカードや銀行振込で寄付をする選択もあったのだが、どうしても一度フードバンクで働いている人たちをこの目で見たかったからだ。

少し私の過去の話をしたい。
連帯保証人になっていた私の父は3億7000万の借金を背負ってしまい、財産を全てを失った。
父は自殺未遂をした。
高校を卒業した私は進学せずに、そのまま自営業の父の仕事を一緒にこなすようになった。
精神的に不安定になった父のメンタルに気をつけながら働くのは正直に言うとしんどかった。
周りの友人が大学進学をしていく中で、大学生活についての話を聞くのもつらかった。
次第に友人たちと疎遠になってしまった。
経済的に苦労をした経験は私が寝ている時に今でも悪夢として現れる。

フードバンクで働いている人たちは、真面目で誠実そうな人たちだった。
私の母は子供達の服を売って食料品に変えていた。
もしあのとき、フードバンクがあったのなら母ももっと楽に生きられたかもしれない。
私には彼らがヒーローに見えた。

フードバンクに寄付をした後、資料を頂いた。
現在も経済的に困窮している方達の記事を読んでいると涙が溢れた。
より多くの寄付をできればと思ったが現在の私の生活基盤を安定させなければ、長期的に継続した支援はできない。
私が寄付をした額は小額だったかもしれないが、必ず経済的に困窮している方の助けになるだろうという確信をフードバンクで働いている姿を見て感じた。

私の昨日起こした行動は誰かの未来の鍵になると信じている。
もし、私の投稿を見て何か感じていただけたなら幸甚だ。

1/10/2025, 5:08:44 PM