安らかな瞳
いつからだろう?
君の瞳が穏やかで優しいものになったのは。
最初に犬の君と初めましてをした時、君の瞳は全てを拒絶していた。
近づけば吠え、触ろうとすれば噛みつこうとし、ご飯は食べない。
根気のいる日々だった。
辛くなかったと言えば嘘になる。
でも少しずつ人は怖くないことを教えていき、近づいても吠えなくなって、触っても噛みつくのを我慢するようになって、ご飯も食べてくれるようになった。
今でも、お外に行くのは怖いのかな。
少しずつ一緒に歩けるように頑張ろう。
それでも、君が幸せそうにしてる姿を見ると嬉しくなる。
前の飼い主から酷いことをされ、人間を恨んだのだろう。
保健所のホームページで君を見た時、この子を引き取りたいと思った。
引き取るのも悩んだ、でも家族と話し合って引き取るの決めた。
大変なことも多いけど、やっぱり引き取って良かった。
だってこんなに世界で一番可愛い子が僕の家族になってくれた。
『これからもずっと仲良くしてね。』
君が歳をとって介護が必要になってもずっと一緒にいるからね。
安らかな瞳をしてる君を見てそう思うのだ。
3/14/2024, 2:42:04 PM