「ねぇ,覚えてる?」
「...ん?何を?」
彼女の突拍子の無い言葉は僕を混乱させた。
「この時期に告白してくれたこと。」
「あぁ覚えてるよ。去年も言ってたね。それ。」
「うん。この時期にここを通ると思い出しちゃうんだよね。」彼女は俺のほうを見て笑った。
実は,卒業式の日に伝えようとしていた。
なんで予定していないこの時期に想いを伝えたのか。
それはあいつと付き合ってしまうのを避けるためだった。何年も想いを寄せているのに,彼女は見向きもしないで「あ〜彼氏欲しい〜」なんて言っているのだから。「好きな人ができた」なんて聞きたくなくて
学校帰りの帰り道俺は君に伝えた。
「君が好きだ。」
あれは3年前の話。
制服を着ていた私達はもう居なくて
学校生活を思い出しながら
これからもよろしくお願いします。
ずっといっしょにいようね。
─────『懐かしく思うこと』
10/30/2022, 4:51:15 PM