緑が多くて、自然溢れる公園。
木々の隙間から太陽の光が差し込み、あちこちに光の柱が出来ていて、神秘的な世界に包まれている。
今日も、気になる彼女に会いに来た。
彼女は草のじゅうたんに寝転び、光の柱に当たって、気持ち良さそうに日向ぼっこしている。
俺は気づかれないようゆっくり近づき、彼女の横に寝転ぶ。
今日は気温が低めだから、ぽかぽかした太陽の光が気持ち良くて、このまま寝てしまいそうだ。
「ふあ~~~」
俺が大きな欠伸をすると、彼女の体がビクッと跳ねる。
こっちを向き、俺を確認すると、プイッと顔を反らす。
初めて出会った時は目を合わせてくれたのになぁ。
これでも彼女との距離は縮まったと思う。
最初は近づくだけで逃げられたし、心を開いてくれなかった。
諦めずに何度も彼女と接した結果、逃げなくなった。
まぁ、俺が一方的に話しかけたんだけど。
いつかまた、目を合わせてくれる日は来るのだろうか。
彼女の頭を撫でようとすると、パンチが飛んできた。
「にゃっ!」
気安く触るんじゃないよ!と訴えるかのような猫パンチ。
彼女は立ち上がり、俺に尻を向けて去っていく。
思わず見入ってしまうほどの、ふわふわの尻尾とプリプリなお尻。
「まったく、照れ屋な子猫ちゃんめ……ん?」
彼女のお尻の下には、立派なにゃん玉が付いていた。
5/4/2025, 11:42:01 PM