約束の始まりを忘れ去ったかの地。傷つけ合ったその痛みは消えることはないのだろう。傷を負い、さらに傷を引き起こす連鎖は続く。心の渇きが募るたび空は静かに泣いている。だがその涙は潤いをもたらすことはなく暗い煙が立ち込める場所に絶え間なく雨は降り注ぐ。乾いた背中を追うように、空が涙を流し続けている。その後ろ姿がどれほどの悲しみを抱えているのかを、空は知っている。「空が泣く」
9/17/2024, 1:31:13 AM