Lemon

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_ジャングルジム_

「おぉすげぇ!」
暑い夏には丁度いい涼しい風が吹き抜けてく。
今日は諒と一緒に、森へ探検しに行った。
森はどことなく木が生い茂っていて、
色んな植物が咲いている

「なぁ優!さっきあっちにリスみたいなやつが木の上登ってったぞ!!」

キラキラとはしゃぐ諒を見て僕は、なんだか可愛いな。
と、諒の話を聞かずにホッコリしていた。
森の中は凄く荒れていて、
もうずっと昔から整備されてないような、そんな森に男子2人で入っていいのだろうか。
優等生みたいな考えは諒と一緒に流した。
僕は、危険で危ない、所構わず何処でも、諒と一緒ならどこへだって行ってもいい。
諒といれるなら、それだけでいい。
そんな考えが、いつしか溢れていた。

「、、、?どーした優。なんか今日ボーッとしてるような。」

すると、諒は心配するかのように、
ずいっと顔を近ずけて僕の顔色をうかがった。

「んぇ?!そんなことないよ!元気元気!」

「そーかぁ?具合悪くないか?気分悪くなったらいつでも言えよ。」

そう言い、諒は僕にさっきまでとは裏腹に、
心配げな優しい表情を向けた。

「うん、、、!ありがと!」

直ぐに顔を背けたのはすぐの事。
、、、さっきの心配したような、優しい顔、
ものすごく可愛いと思った。
この顔、誰にも取られたくないなぁ、
こっそり、バレないように、
また気持ちを隠す。
具合が悪いのはきっと諒のせい。

これはきっと、恋なんだ、

9/23/2024, 1:15:01 PM