題名:紅の記憶
パァンッと響いた音。
君は倒れていく。
そして綺麗に舞った紅色の液体。
全てがスローモーションに見えた。
僕のせい。あの時興味を持って危険なことをしなければ良かった。そのせいで君はタヒんでしまった。
そんな記憶は今日でおさらばしよう。
君の元へ急ごうか。
動かぬ足と、君の幻覚、終わっているのはきっと僕で、君は泣き笑い、話すんだ。
「ダメ」
ってさ。
嫌いなんだよ、嫌いなんだよ、全部が全て。
物を投げて、地面を叩いて、声を上げて泣いて、それを繰り返して我に返れないまま。
幻覚と幻聴と忌々しい自分に記憶が混ざって、頭がクラクラしているのは気のせい?
責任を投げて、君を消して、最後に自分も一緒に溶けてしまおう。
甘い考えは、とろけてしまうでしょう。
なので、誰にも邪魔はできない。
さよなら、を素直にできないまま。
紅で始まり終わるそんな記憶に、
蓋ができないまま、記憶に溺れる僕を、
君が助けてくれないか。
11/22/2025, 10:37:30 AM