『ラララ』
家に帰ってすぐ床に体を投げ出す。
フローリングの冷たさがすぐに全身を冷やす。
けれどもう1歩も動けない。疲れた。
頑張って寝返りをして天井を見上げる。
電気の付いていない電球が月のようだ。
目を瞑り叫ぼうとした。
日々の疲れを叫び声で描き消そうとした。
大きく息を吸い...
「...〜♩。」
叫び声は歌声に変わった。
というか変えた。シンプルに近所迷惑だ。
こ疲れた時は歌を歌うのが最終手段になっている。
私の最後の足掻き...
「〜♪。...ぐすっ。」
歌声はどんどん鼻声に変わっていく。
あぁダメだ。今日は無理っぽい。
意識が薄れてきた。
次目が覚めたら全て片付けよう...
睡魔に任せて私はそのまま目を閉じた。
語り部シルヴァ
3/7/2025, 10:47:13 AM