しののめ

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【突然の君の訪問。】

 終電まで仕事をして
 片手には半額の弁当とビール缶
 何とか階段をあがり
 アパートの扉前まで辿り着く
 
 さあ 入ろうとしたところに
 なー という声がした
 
 するり と俺の足に擦り寄ってくる
 久々のダチ
 
 暫く見かけないと思ったら
 生きていたんだな
 
 何かなかったかとビニール袋を漁り
 半額の刺身が出てきたので
 半分 そいつにくれた
 
 ダチは満足そうに
 喉を鳴らしていた

8/28/2024, 11:14:30 AM