いつまでも捨てられないもの
人からもらった手紙は大事に取っておいてある。
読み返すことはあまり無いけれど、それでも捨てるということに気が引けてしまう。
手紙を書いている時は、相手のことを考えて書いている。だからこそ、想いがこもっている。
だから読んで捨て去ることなんかはできないのだ。
特に好きな人からの手紙は。
例え、それがメモ用紙の走り書きだったとしても、
いつまでも忘れていたくはないのだ。
『中庭に午後3時に』
そう書かれた紙切れ。
彼が首まで真っ赤な顔をして待っていてくれたことを思い出した。
やっぱり、捨てられないな。
8/17/2024, 11:19:27 AM