目が覚めたら、誰でもない誰かになりたい。○○学校の○年○組とか。○○家の末っ子とか、長男だとか。そういう肩書き全部を捨てられたら、どんなに楽だろう。ついでに家族からの期待とか、クラスメイトに貼られたレッテルとかも、箪笥の奥にしまって、いつのまにか忘れてしまいたい。まっさらな、生まれたばかりの私に戻りたい。目が覚めたら異世界転生してたいだとか、欲を言えばキリがないけれど。私は私のままを愛せるほど、まだ強くはない。多分。「目が覚めたら」
7/10/2023, 10:16:09 AM