Open App

お題:懐かしく思うこと

 私はマル。犬である最近眠くて眠くて仕方がない。
日中起きていること方がどうにも辛い。
日向でのんびり眠るのが至福の時である。
私には弟と、妹が居た。
最近は家に戻るのがどうにも遅い。

 昔はお父さんは日中家に居ないことが多く夜戻ってくる、お母さんは昼はどこかに行って夕方頃に家に戻ってくる。
 家にいるのは私と、弟と妹である。
この二人は年子で小さなことで四六時中ケンカをしている。
大体は弟の方が、妹を泣かしていた。
私は、いつも二人の仲裁に入り妹や弟慰めるのが仕事だった。

だけど二人は徐々に喧嘩もしなくなっていった。
二人共泣くこともなくなった。

少しずつ大きくなっていく弟と妹は、友人と遊ぶようになった。
そして、いつの間にか私とは遊ばなくなった。
一緒に散歩にも行かなくなった。
少し寂しいが中年太りを気にし始めた、お父さんとお母さんからは構われ続けた。

 そして二人は家から出て行った。
二人が居なくなった家はどこか物寂しいものだ。
そして私は最近起きれなくなった。
『マルは今日も寝てるのかい?』
「えぇマルは最近良く眠ってますよ」
お父さんとお母さんの声が聞こえる。
寝てないよ、私は話は聞いてるよ。
『そう言えばあの子らはいつ帰ってくるかな?』
「確か、そう明日には二人共戻って来ますよ」
『おぉ~そうか!マルも喜ぶだろうな』
父が私のところに来た。
『マル、明日お前の兄ちゃん姉ちゃんが家に戻って来るぞ〜楽しみだなー』

どうやら弟たちが家に戻って来るらしい。
お父さん、お母さんは嬉しそうだ。私も嬉しいな。

「ただいまぁ~久々に家に戻ってこれたわー」
可怪しい妹の声がする。
『おうお帰り、明日来るんじゃなかったのか?』
父と母が妹に不思議そうに聞いている。
「いやーマルちゃんモフりたくて早めに来た!」
妹はトタトタ私の方によって来ると、私を撫で始めた。
「あーこのモフモフ具合い好き!」
妹は遠慮なく私を撫でいると、「今戻ったよ」
タイミングよく弟も帰ってきた!
「「「おかえりー」」」
「マル、モフりたくて有給取ってきたわ」
やはり兄妹は思考回路は同じのようだ。

久々に家族が揃った。
この家に家族が揃うのは何時ぶりだろう?

眠ってるとあの子達が小さい頃を思い出して懐かしくて好きだが、今日は久々に弟たちを散歩に連れ行ってやろう。

 私が起きて、お散歩用のリード咥えて弟たちの前持ってくると、「「マルがお散歩に行きたがってる!?」」
と父さんと母さんが驚きの声をあげた。
弟と妹は笑ってリード受け取ってくれた。
さて、この子達が好きだった散歩コースはどこだったかな。

10/30/2023, 6:06:55 PM