「星に願って」
「ねね、ニンゲンしゃん!」「どした?」
「ニンゲンしゃん、おほちちゃまにおねがい、ちよー?」
「いいけど、いきなりなんで?」
「えほんでよんでもらったの!」……かわいい。
「だからねー、ニンゲンしゃんといっちょにおねがいしゅるのー!」「わかった。」「ぎゅー!」「よしよし。」
相変わらずふわふわの髪の毛だ。
さてと、ベランダに出ようか。
星に願いを込めるなんて、こんなこと、自分ひとりじゃ絶対しなかっただろうな。
ベランダに出て、ふと気づいた。
雪雲がかかっていて星どころか空が見えない。
「おにいちゃん、空見えないよ。どうする?」
「んとねー。」「こころのおほちちゃまに おねがい!ちよーねー!」「心のお星様?」「んー!」
「えとねー、こころには、おほちちゃまがあってねー。」
「おねがいごと ちたらね、いちゅかね、かなうの!」
「そっかー。」「えほんでいってたよ!」「へー。」
「じゃあー、おほちちゃまに おねがい!ちよーね!」
「星に願いを……。」
……不労所得が手に入りますように。×3
「おにいちゃんは何お願いしたの?」
「みんなたのちくげんきでいてねー!っておねがいちた!」
「ニンゲンしゃんはー?」「……うーん、秘密。」
「なんでー?」「秘密だからねー。」「むー!」
そんなに怒らなくても。でもかわいい。
「ニンゲンしゃん!」「?」「ねんね!ちよー?」
「そうだね、そろそろ寝ようか。」「んー!」
「おやすみ。」「おやしゅみー!」
……こんな日が1日でも長く続きますように。
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なんと2/9 でここに来て1年が経過していました!!!
読んでくださる、また素敵な文章を読ませてくださる皆様、本当にありがとうございます!
これからもここで長く書き続けられることを、そして素晴らしい文章に出会えることを星に願って。
2/10/2025, 4:41:11 PM