Len

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溢れる気持ち



 いつも窓辺に座っている君。
 僕は、それを良く見つめていた。
 綺麗になびいた黒髪と、透き通るような瞳を、僕の瞳が捉えた瞬間、どうしようもなく愛おしいと感じた。彼女は誰よりも美しく、誰よりも賢い。
 人を寄せつけないような鋭い眼光を、誰も見つめようとしないのだ。僕はいつも疑問だった。
「おい! なんでいつも独りなんだ」
「友達ができないから」
「じゃあ、僕が友達になってやる」
 それが、初めて君と喋った時だった。
 そんな君が、今では僕の帰りを待つ存在になった。
 料理を作って、いつも待っている。

 僕の奥さんとして、これからも一緒に生きていく。
 この溢れんばかりの愛情を、これからは君と、君のお腹に存在する僕たちの我が子に注ぐと誓おう。

2/6/2026, 8:39:25 AM