※百合・GL表現あり。苦手なお方はすっとばしてもらって構いません。
『薄いリップはご褒美後に』
私はね。些細なことでも気にしてしまう性分なの。
貴方の香水、貴方のその肌に着けた男からの贈り物。
あぁ、唇に着けようとしているそれは、誰からの贈り物なのかしら。
「ねぇ、もしかして前髪切った?」
「え!よく気づいたね!実は2cm切ったんだ~」
あ、先を越された。私が先に言おうとしていたのに。
というか2cmじゃない。2.5cmよ。そんなことも気づけない奴がこの世にいるの?
あぁ、そんなにヒラヒラとスカートを舞い上がらせて。
短いスカート。下着が見えてしまうじゃない。他の輩に見せるなんて言語道断よ。
今日の髪型は少しウェーブがかかっているのね。
珍しく苦戦したのか髪先が焦げて色が抜けてしまっているわ。
あぁ、また男にそんな寄り付いて。
胸まで推し当てて、狙っている子なのかしら?
でも、胸を推し当てているということは誰かとそういうことをしたいという思いもあるのね。
キーンコーンカーンコーン
あら、もうすぐホームルームが始まるわ。
ガラッ
「はい。皆さんおはようございます」
「「おはようございます」」
あら、先生が来た瞬間そんなに慌ててすぐ座っちゃって。
お陰でピンがとれかかってしまっているわ。後で直してあげなきゃね。
「____です。これでホームルームを終わります」
「あ、先生から少し宜しいでしょうか」
「はい。どうぞ」
「須崎さん。ホームルームが終わった後、すぐに指導室に」
ふふ、指導室に呼ばれてしまったわね。
周りの子達がスカート折りすぎたんじゃないか~って囃し立てているわよ。
須崎さんったらそんなに慌てちゃって…他の男がチラチラスカートを見ているわよ。
「では須崎さん」
「はっはいぃ……」
あら…そんなに怖がらなくてもいいのに。
ガラッ
「あ、あの先生。もしかしてスカートが短すぎt」
「はい。短すぎです」
「で、でもこれぐらいなら」
「すみません。先生は些細なことでも気にする性分なんです」
「えぇ…」
「あ、後香水も変えてください。匂いキツいです」
「も、貰い物なのに」
「ファンデーションもリップもですね」
「うぅ…変えますぅ」
「はい。よろしくお願いしますね」
「あ、あれ?リップがない」
ふふっ。計画通り。
「須崎さん。リップぐらいなら貸しますよ」
「え、いやいやいや!!そ、それはちょっと……」
「なんでです?」
「だ、だって、そ、それって間接キs」
「ええ。間接キスですね」
「え、いいんですか、、っていや駄目ですよ!!」
「須崎さん」
「は、はい。なんですk」
ダンッ
瞬間、私は須崎さんの両手を掴み床に押し倒した。
「いったっ…さすがにこれはやりすぎですy」
「須崎さん。先生はね」
ちゅっ
「些細なことは気にしても、恋愛対象だけは気にしない性分なの」
「……え、へ、え、ぇ、い、今キ、キス」
ぬりっ
「このリップはお口直しに。先生といつでも一緒にいられる気分になれますよ」
禁断よりも禁断な恋のはじまりであった。
お題『些細なことでも』
あとがき
百合・GL表現が苦手なお方、誠に申し訳ありません……でも、些細なことでも、で思い付いた物語がこれだけだったんです。いや、言い訳はやめましょう。普通に書きたかったんです。こういう感じの恋も素敵だな、と。題名も結構そういう系の作品に合わせたつもりです。先生少しヤンデレ感ありますけれど。まぁそこは気にせず。明日というか今日なのですけれど、学生さんや、月曜日からお仕事のお方はお休みまで頑張っていきましょう。
お知らせ※お気に入り登録をしていくださっているお方へ
お気に入り登録をしていくださっているお方にお知らせです!なんと織川、投稿頻度が上がりそうです!!イヤッフー!!嬉しいです!!塾のお休みが不定期から定期に変更されたので、金曜土曜辺りは定期で書けます!!時間が開けば水曜日もいけます!!
めちゃくちゃ嬉しいです!!嬉しいしか言えません!!本当に、いつも読んでくださっているお方々。感謝しかないです。心がハレルヤです。では、もう遅い時間なのでおやすみなさいませ。織川は今日も元気です!!
9/3/2023, 4:39:57 PM