ヨルガオ(短編小説)

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『あー、まじ授業疲れたー』

「やっと放課後やなー」

『国語とか睡眠導入剤よな。ガチでねみー』

『俺ちょい寝るわ。しばらく経ったら起こしてくれ』

「りょー」

『………』

静かな教室に俺とこいつとで2人っきり。

あー、くそ…。こいつまじで警戒感なさすぎや。

今なら俺が何しても気づかんのちゃうか…?

あほあほ!!何考えてるんや俺は!?!?

こずるい真似やカッコ悪いわ。男ならちゃんと正面からや!

『…ん……』

「………」

「…あ、雨や」

天気予報で午後から雨が降る言うてたな…。

…………。

折り畳み傘……教室に置いて行こ。

こいつは…俺を傘に入れてくれるやろか……?


ー目が覚めるまでにー

8/3/2023, 1:10:04 PM