Frieden

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「街の明かり」

これは、何年か前の夜更かし常習犯だった頃の話。

私はなるべく誰かと関わる時間を減らすために、完璧な自分だけの時間を作るために、朝に寝て夜起きる生活を繰り返していました。

冬の日の夜6時に目覚めて、窓の外を見ます。
スーパーの看板からも、どの家からも、明かりが漏れているのが見えました。

私は眠っていたけれど、街は今も起きている。
街の明かりがそう語っていました。

もうこんな時間なので、晩御飯を食べるために家族のいるリビングへと向かいます。テレビを見ながらゆっくりとご飯を食べて、長風呂をして、少しだけゲームをして、部屋に戻ります。

私はまた窓の外を見ます。
スーパーの看板は少し光を落としています。
また、ちらほら電気の付いていない部屋があるのが見えました。

街はそろそろ、眠りにつくようです。

そのあとはしばらくネットサーフィンをします。
気づけばもう午前2時です。

なんとなしにまた窓の外を見ると、街灯以外はほとんど真っ暗です。ですがたまに、まだ明かりの灯っている部屋があります。

あの人も私と同じように夜更かしをしているのかな?
それとも、電気をつけたまま寝ているのだろうか?

そんなことを考えつつ、私はまだネットサーフィンを続けます。曲を聴いたり、漫画の考察動画を見たりと、したいことを気が済むまでしないといけないから忙しい。

気づけばさらに3時間も経っていました。もう朝の5時です。
まだ明るくはありませんが、こんな時間に起きている人はいないだろう、なんて思いつつ窓の外を見ます。

真夜中にはついていたあの部屋の電気は消えています。
それから、消えていた明かりがひとつふたつとまた灯り始めました。

どうやら、街はもう目覚めはじめたようです。

街が目覚めたということは、そろそろ私が眠る番が来たということです。

ようやく眠くなってきました。

皆さん、おはようございます。

そして、おやすみなさい。

7/9/2024, 3:59:37 AM