22時17分

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ひそかな想いをブレンドしたまどろみの中にいた。
一時間以内には、この陥し穴の、深部に向かうことになるだなんて。絡め手だらけの眠りの触手。ホントは、ねばねばした泥に擦り付けながら落ちていくのだろう。
きっと、意識を手放す時の、通過儀礼のように。
風呂上がりの、綺麗だった場所からすっかり色を染めて。
落ちる、落ちる。
朽ち果てて、呪い殺すように。毎晩脱皮する。
この身を錆びてしまう世の中から、社会から、SNSから。遮断するようなまどろみの中に、率先して落ちていくのだ。
それが心地よいと感じる前に、遮蔽してしまう。
愚かしいことに……。

2/21/2025, 9:32:06 AM