John Doe(短編小説)

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真っ暗な部屋。
ゆらり、ゆらりと彼女は揺れていた。
そして、笑っていた。
何がおかしいのやら。
口元からは涎が垂れている。
そして、淀んだ瞳に僕は映っていない。
叩いても、きっと目を覚まさないだろう。

切っても切れない絆が、彼女を壊したのだ。
でも、僕は、そんな彼女が、愛おしくて仕方ない。

3/6/2023, 10:50:06 AM