日の出朝とも夜とも言えないそのひどく曖昧な時間が好きだった。まだ西の空は薄い紺色をしていて、東の空はピンクやオレンジがだんだんと広がり、グラデーションのようになっていた。水平線から徐々に昇る太陽が、目に痛いくらいに眩しくて目を細める。朝が来たのに、まわりはまだ寝ているかのようにシン、としていた。まだうっすらと残る白い月と夜におやすみを告げて、光輝く太陽におはようと伝える。さあ、今日も今日という日が始まる。
1/3/2023, 1:49:25 PM