「高橋くん?」
玄関で突っ立ってる君を見つけた。
「そんなところに立ってどうしたの?」
「傘を忘れた」
彼はこいつ感情の概念知ってる?ってくらい感情がない。
「しょうがないなぁ私が送ってあげるよー」
「君の家と僕の家、真反対じゃん」
「高校生なんだからそれくらいどうって事ないでしょ」
実質相合傘状態で歩きながら、私は沢山質問する。
「血液型は?」
「A型だよ。几帳面に見えるでしょ」
「誕生日は?」
「7月10日、納豆の日だね」
「身長、私より高いよね」
「170はある。君まさか追い越そうなんて考えてないよね」
「じゃあ…」
私は深く深呼吸して言った。
「高橋くん、私の事どう思ってるのか教えてよ」
一瞬驚いた顔で固まった彼は、また普通の表情に戻った。
「いつか分かるよ、きっと」
「は?どういう意味?」
「まだ、内緒かな」
ちょっとモヤモヤしてるけど、嫌ってない事はたしかだと思っている。
いつもあまり人と一緒にいない君。そんな君を、私が一番よく分かれる人になりたい。
『誰よりも』#高橋くんシリーズ
2/16/2026, 12:30:04 PM