「好き嫌い」が今日の作文テーマだ。好きなものと嫌いなものがあるのは人間として自然なことだと思うし、何が好きで何が嫌いかというのは、人格をかたちづくる重要な要素だと思う。しかし「好き嫌い」という言葉は、あまり良い意味では使われない。「好き嫌いせずになんでも食べなさい」やら「好き嫌いせずになんでもやってみろ」やら、とにかく子供は「好き嫌いをするな」と言われて育つ。確かにあまりに栄養が偏るのは良くないが、食べられない野菜がひとつやふたつあったところで、それで健康を害するとは思えないのだが。逆に「君は好き嫌いが多くていいね」とか「あなたは好き嫌いが激しくて素敵ね」なんて言い回しは聞いたことがない。好き嫌いが激しい人物像って、けっこう面白くて魅力的だと思うけど。
6/12/2024, 1:45:10 PM