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子供の頃は

瞼を閉じ、少年時代を追想する。祖父母の家で従兄弟達と遊んでいた夏の日々が思い浮かぶ。
近くの公園でかけっこをしたり、虫を捕まえては見せ合った。
学校では引っ込み思案でなかなか友達が作れなかったが、従兄弟達の前では素の自分を出すことが出来た。

そんな温かな思い出の場所は今はもうない。震災による津波で流されたからだ。
お盆とお彼岸には墓参りを兼ねて祖父母の家のあった場所まで毎回行っているが、私の記憶していた光景と全く違う光景に寂しさが募る。

だが、私が生きている限り私が経験した温かな思い出は消えることはない。瞼を閉じると今もそこには懐かしい光景が現れる。

6/23/2024, 12:50:55 PM