日が暮れて星々が輝き出した頃、急に俺の愛しい人…智くんから電話が掛かってきた。いつものあなたならこんなコトしないから少し驚いた。手に取り、すぐ「応答」のボタンを押す。
『…もしもし、しょおくん』
いつもの優しい声が聞こえて、思わず頬が緩む。
「どうしたの?智くん。こんな遅くになんて珍しいね」
『ふふ、ちょっとね。一緒に見たくて』
「どういうこと?」
『窓、開けて。今日の空、翔くんに見てほしいから』
そう言われ、カーテンを開け、夜空を見上げた。
「きれい…」
思わず、そう呟いた。星々が真っ暗闇を照らし、キラキラとめいいっぱい輝いている。特に月が存在感を醸し出していて、その美しさに呆然としてしまう。
『ね、翔くん。あんなにおっきくてキレイな月ってあるんだね』
俺と同じように感動している、智くん。恋人なら、同じ気持ちや景色を共有したいと思うだろう。今日の夜空を見てそう感じてくれたのだろうか…。
「そうだね。綺麗だ…」
この神秘的な夜空と、溢れんばかりの星たち。そして…艶めく月。
君には、どう見えているのかな
9/14/2025, 1:48:07 PM