太陽の下で
憎たらしい程かがやく太陽の下で、笑顔を咲かせるあいつの顔を双眼鏡から覗く。嗚呼太陽が良く似合う女だなつくづく感じる。軽蔑の視線を向けてもあいつはきっと何も気にせず俺に太陽のような笑顔を向けてくるだろう。もし今ここであいつの胸に赤い花を咲かせてみたら?引き金に添えた指に力を入れる、あいつの最後は嘸かし綺麗なんだろうな、とほくそ笑みながらまた双眼鏡からあいつを見ると目線が合った。あいつがこちらに向かって微笑んできた、思わず双眼鏡から顔を離す。あのこちらを見透かしてるかのようなあいつの顔にどこか薄気味悪さを感じ「はは、気味わりぃ女だな」そう呟いた声は誰も届かず静かに消えた。
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11/25/2021, 3:55:03 PM