途中書きです。すみません。
「ひらり」
そう言えば僕が先輩と出会ったのはちょうど桜が満開の頃だった。
高校入学式に欠席してしまって、もうクラス内で輪ができていたらどうしようと、なんとなく新しい教室に入りづらくなってしまった僕がやっと勇気を出して学校に来たその日、
突然上から降ってきたのが先輩だった。
ちなみに先輩は降ってきたではなく、ひらりと地上に舞い降りた、だと頑なに言い張っているが。
ひらりと地上に舞い降りた、もあながち間違いではない。
その表現にしっくり来てしまうくらい先輩はどこか掴めない人だった。
3/4/2025, 9:51:11 AM