12月。クリスマス。酷く体調を崩して、1人寝ていた。
SNSではキラキラキラキラした女の子たちがたくさん写っている。
加工だろうがなんだろうがもうどうでもいい、ただ、キラキラキラキラ。美味しいご飯、スイーツ、高いシャンパン。
羨ましいな、と思っていたのはもう何年も前だった。でもその何年も前の自分は、クリスマスの24か25か、どっちかは絶対休ませてください!なんて職場に頼み込んでた自分がいた。ちゃんと、キラキラしてた。
今年の私は布団に包まって、でもそのことに安堵している。
仕事休んじゃったなぁ。けどよかった。穏やかに幸せを重ねるカップルを見なくて済む。
以前同じ具合で体を壊したことがある。そのときは結果救急車で運ばれ、そのまま緊急入院してしまった。
ああ、今回はどうなるんだろう。もう管に繋がれまくって痛みを耐えるのは嫌だ。まして、前回は毎日見舞いにきてもらったけど、今年は1人なのか…。
救急車は呼べるだろうか?呼んだところで意識を失っても大丈夫なように、鍵は開けておかなきゃいけないって聞いたな…
不安が増してふと、友達に戻ったその人に連絡してみる。
ねぇ、あのときと同じ具合でいま体調崩したの。
うわー、嫌だねぇ…
ねぇ。嫌だねぇ。あたしたちこんなにも離れていたんだねぇ。
仕事を即切り上げて血相を変えて飛んで帰ってきてくれたあなたはもういない。
手を握り、なにができるか聞き続け、どうしようもなく救急車を呼んで、それでも意識の薄れていくあたしに声をかけ続けてくれたあなたはもういないんだね。
クリスマスだし、むしろ仕事してればよかったのかな、なんて考え始めた自分に、心から驚愕した。
*変わらないものはない
12/26/2022, 5:37:31 PM