NoName

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秋が来る、誕生日が近づく、
そろりそろりと足元に木の葉をなびかせて、

そろそろ君がやってくる。

きっと、わたしが君に惹かれるのは、
君とわたしがちょっぴり、半分ぐらいは似ているから。

荒々しい海のなかの静けさも、
かさかさと音を立ててやわらかく体を一瞬包み込むあたたかさも、
急に自分は1人だと知ったかのようなよく知った孤独も、

わたしは知っている。


だからこそ、君がわたしを後ろから包み込むとき、
その風が少々荒々しいものであっても、
やわらかいものであっても、
わたしは嬉しくなる。

まるで、一年ぶりにやっと会えたみたい

11/4/2022, 12:27:12 PM