窓から差し込む月明かりで病室のベッドに横たわる幼馴染みの眠る顔がはっきりと目に映る。
もう何回この病室に訪れただろうか。
最初に訪れたときはあんなに暑かったのに今ではもうすっかり冷え込んでいる。
幼馴染みが入院してからほとんど毎日訪れているが幼馴染みはいつも目を閉じて眠っている。
朝に行っても昼に行っても夜に行ってもいつも表情を変えずにただただ眠っている。
でも今日はいつもと違うこと一つだけある。
それは幼馴染みが呼吸をしてないことだ。
いつもなら微かに呼吸をする音が聞こえるが
今日は全く聞こえなかった。
すぐに看護師の人に伝えたがもうそのときには
幼馴染みはもうこの世からいなくなっていた。
幼馴染みが退院したら告白してたくさんデートして
プロポーズするつもりだったのに。
もしかしたら幼馴染みが入院する前に告白していたら未来は今とは違ったのかもしれない。
でも俺にはその勇気がなかった。
結果告白も出来ずに死別した。
俺にとってこの世界はもう生きる価値もない。
みなさんまたいつか会いましょう。
俺は今から幼馴染みのいる世界に行ってきます。
みなさんは後悔のないように生きてください。
11/13/2024, 1:28:03 PM