真野

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私、昔は苦しくて、悲しくて、仕方なかった。
でも、ある人が救ってくれたんだ。

私はみんなに嫌われている。だってさ、面白くないし、笑顔下手だし。。。ま、そんなことわかってたしそんなに辛くはない。…そう、思い込んでいた。

ある日、ろうかをとぼとぼと歩いていた。そしたら、学校中ですごい人気の山田さんという人がいた。山田さんの周りには、やっぱりと言うべきか、女子や男子が周りに沢山いた。そんな山田さんたちの横をできるだけ気づかれないよう、早歩きで通った。なんだろう、、視線を感じる。その視線の正体を探していたら、びっくりする場所にその正体はあった。その「正体」って?それは、ズバリ言うと
あの有名な山田さんだった。びっくりした。声も出なかった。でも、私の足は止まらず前へ進んでいってしまった。

あれはお昼ご飯のときのこと。私はいつものようにひとり、ベンチでお昼ご飯を食べていた。そしたら急に私の座っている横に山田さんが座った。そして山田さんは言った。

「君、大丈夫?」

「…は?」

意外過ぎた。そんなこと言うと思わなかった。
そして続いて山田さんは言った。

「だって君なんかしんどそうだったからさー。
あ、友達関係とかの意味でね」

図星だった。

「どうしてわかったの」

「だからしんどそうだったから」

そんなに顔に出てた?
でも、初めて誰かに気づいてもらった気がする。

「よくわかったね」

「そうかな?」
「相談乗るよ?」

「ありがとう」
「……ってことがあって」

「ふーん でもさーそれって自分で
決めつけてるだけじゃない?」

「…え?」

そんな発想私にはなかった。

「そうなのかな、、、」

「そうだと思うよ」

「…そっか、そうなのかな」

その日から私は彼の言葉を信じることにした。



それから私は彼と一緒に楽しく過ごしている。
きっと、彼が私の人生を変えてくれたんだ。
今だから言える。私は本気であなたに
「ありがとう」という気持ちを伝えたいと思った。

5/3/2023, 2:04:03 PM