学生の頃、ある夢を見ました。
そこで出会ったのは大人になった私。
あなたはヒラヒラのワンピースを着て、小さな可愛らしいバッグを持ち、日傘をさして優雅に歩いていました。
まさに理想的な姿で、私は見惚れてしまいました。
一方で現実の私は、ボサボサの髪にヨレヨレのTシャツ。理想とはかけ離れた姿でした。
きっと私も頑張れば夢で出会ったあの人のようになれるのだろう。
そう思ってその日以降、理想のあなたに近づけるように努力しました。
それから数年経ち、私は大人になりました。
そして今、鏡に映ってあるのはあの時のあなた……ではありません。
ヒラヒラのワンピースではなく、ビシッとしたパンツスーツ。
小さな可愛らしいバッグではなく、フォーマルなオフィスカバン。
あなたとは似ても似つかない格好。まだまだ理想には辿り着いていない。でも私は満足しています。
あれから経験を積み、様々な価値観を知るなかで、私の中の理想や、夢の在り方が変わったのだと思います。
夢の中で出会ったあなたは素敵でした。
けれど、理想をがむしゃらに追いかける日々を送る今の私を、誇らしいとも思うのです。
5/20/2026, 11:53:38 PM