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拝啓
春の前の長雨に降り込められ、太陽の表れぬ日が続いておりました故、筆を執ることが久しくなってしまいましたこと、ここにお詫び申します。


この頃、疲れが積もっていたようで思わぬ形で体調を崩してしまい、昨夜まで苦しんでいた私です。病とは不思議なもので貴方とお言葉を交わしているその一時だけはまるで父親が幼い子供に手加減をするように、痛みを和らげてくれるのです。貴方のことを想っているのは私の病も同じようです。


しかしなぜでしょう。痛みが和らぐほどに、体調が快方へと向かう程に、私は貴方のことをお想いしてしまうのでございます。いくら想っても貴方にお会いすることは叶わない。まさに織姫と彦星のようで私の想いも天の川に流されてしまっているようです。


今宵は星に一つの願いをかけて筆を休ませたく思います。

貴方と共に、夏の大三角を、
織姫と彦星が再び相見える夜に、星空の下で。
                       草々

4/5/2026, 11:21:04 AM