三五月悠希

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【奇跡をもう一度】

あの日のことをキミは覚えているだろうか。きっと覚えていないかもしれない。
なんでもない日だった。それでも僕の記憶には鮮明に刻まれている。
キミは僕を知らなかっただろうけど、僕はキミを知っていたんだ。キミはそれなりに有名だったからね。

言葉を交わしたのはたった数分。
目が合ったのは一瞬だった。
それでも鮮明に残っているのは、キミの泣き顔があまりにもキレイだったから。

忘れてなんかやらないよ。
キミは嫌がるのかな。
それでも僕が覚えている限り、キミがこの世界から忘れられることもないんだから仕方ないよね。

キミが僕を覚えていなくても、僕はキミを覚えているから。
だから笑って幸せに。

ただ、奇跡がもしも起こるのなら、今度はキミと友達になりたい。

10/2/2023, 4:52:11 PM