Rei

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学校帰り、空をふと見上げると快晴だった。
また、君がいない夏を一歩進む。

昔にお揃いで買ったヘアピンは今では輝きを失ってすっかり黒ずんでしまった。
私の心みたいだなと髪につけていたヘアピンに触れる。
君が見せてくれた世界はどんなこともキラキラして見えた。
君がいない実感は、何年たってもわかない。
「「あなたがいない世界なんて何もいらない」」

_どこかで君もそう呟いた気がした。

4/21/2024, 6:38:33 AM