永遠なんて、ないけれど
「僕は、故郷を捨てた」
実家の会社を手伝って、約20数年経った。
その間、結婚、息子が生まれ、大きな事故も無く、仕事も儲けも無かったが生きてもいけた。
僕は幸せを噛み締めていた。
休みなんてない。両親の会社だ。朝早く、夜遅く。徹夜、寝ずに、そして、子供にも、全力で向き合った。
肉体的にはボロボロだか、でも仕事のやりがいと息子の成長を近くで見られる。 精神的に幸せだった。
趣味こそ、全く出来なかったので、よく周りに「趣味が仕事」と笑って見せた。それでも 幸せだった。
このまま、永遠に続く 訳は、なかった。
この世に、永遠と形は、長く存在しない。
会社を閉める事になり、僕は選択を迫られた。
僕は、故郷と両親を捨てたのだ。
家族と共に、遥か遠くの土地に、僕は逃げたのだ。
故郷から、親から、友達から 周り全てから
この選択は、間違っていたのか?
今も同じ様な仕事をしている
故郷にも、2年位に1回は、帰っている
新たな人生、新たな幸せを求めて、僕は選択をしたはずなのに
今は、すごく後悔している。読んでる人には、たぶん、最初が贅沢なんだと思う人もいると思うが、小さい会社で生き抜く過酷さを、どう表現すればよいのだろう。
僕は、あの幸せは、永遠に続く、と思っていた。
永遠なんて、ない、けれど、どこか、信じてみたかった。
今更、過去は変えられない、何もしなかった自分が悪いのもわかっている。
だから、僕は今、足掻いている。自分と、人生を変えようと。
永遠なんて、ないけれど、また、信じて頑張っている
幸せを信じる、
新たな人生に向かって
9/28/2025, 11:32:30 AM