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ここにある、それは、小さな少女が、可愛い指で

とある木の下を示された、自分の思い出がある、

とある場所、とある出来事があって、唯一無二の

大切な宝物が眠る、ただ勝ち取ったモノだから。

それを指されてゾッとしてしまった。

錆びれたナイフと今は誰だとも分からない人骨、

人生で空の色と違うまた、呪われたような色、

真っ赤に染まった花色が未だに忘れられない、

垂れ下がるだけの人生にさようならをつけた、

記念だからと思ったから、埋めてバレないように

思い出と共に眠らせていたものなのに、

なんで、なんで君は、君は……、






"僕が嫌いなのに、思い出させようとするの?"






'それが、違う記憶を思い出させるため'それが、

頭に響いて居たからか、頭を抱えてしゃがみこみ

少し経ってから、自分が'''何か'''を忘れていた事を

思い出してしまった、それは、唯一無二の宝物が

自分の手で壊してしまって、証拠隠滅してしまい

身体ごと、壊したくなり、世界の色も全て変わり

本来の地獄の色を見た瞬間に自分の倫理観と、

周りの世界の価値観と常識すら疑って、もう、

何も、唯一無二の宝物が自分を招いてくれる、

そう、信じて、垂れ下がる、あ、なんか、

忘れているような気がするけども、ま、いいか。


元ネタ たれさがる 沙耶の唄(オマージュ)

8/27/2025, 11:58:36 AM