→青春。
古本屋で『二十歳の原点』というタイトルに惹かれて手に取った。20歳の時だった。
このアプリを使っている方々には釈迦に説法だろうけれど、河野悦子さんの手記である。
学生運動が盛んだった時期に大学生活を送っていた彼女の日常は、平々凡々な私の大学生活とは全く違っていた。
ジャングルみたいだと思った。刺激に満ちていて、暗い叢に毒蛇が潜んでいそうで、変に湿度が高くて、世界の音は大きいはずなのに、やけにはっきり自分の心臓の鼓動が聴こえる、そんなイメージを抱いた。
ページをめくるたびに、「あかんて! そっちに行ったらあかんて!」と心の中で彼女に声をかけ続けた。
しかし残念ながら、彼女は自分の生を自分で終わらせてしまった。
読み終わったのは、阪急電車の中。
呆然として、とても寂しい気持ちになったことを、今でも覚えている。
テーマ; 20歳
1/10/2026, 5:34:08 PM