M.E.

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最近気づいたことがある。わたしは人の顔色を気にしすぎてしまっているようだ。

顔色というよりも、雰囲気と言った方がいいかもしれない。

人が怒ったりイラついたりするときは、その人をとりまく空気が一瞬にして変わる。

わたしは、幼い頃、怒ったら人が変わるように怖いと思っていた人が身近にいた。

自分や家族に危害が及ぶのではないかと怖くなった。

そのため、その人が少し機嫌が悪そうだったら、なにか刺激を加えたら怒る可能性があるため、話題を変えたり、機嫌をとったりして、怒りが収まるようにしたりしていた。

このときは、このように人の顔色をみることで、自分や家族を守ることに必死だった。



しかし、今では怒ったら自分や家族に危害が及ぶような怖い人は、近くにはいない。

もう人の顔色をみなくても、不安なく生活できる。

しかし一度着いたクセは、すぐに修正することはできない。

今は身の危険というよりも、人から嫌われてはいけないという固定観念に縛り付けられている感じがする。



人の考えていることを、考えすぎてしまうという話をすると、そこまで考えなくでもいいと言われるが、そうはいっても考えてしまうのである。本能が赴くままに。

そうすると、社会に出てから、仕事でミスや失敗をしてしまったときや、仕事を進めるペースが遅く周りに手伝ってもらわないといけないようになったとき、すごく迷惑をかけていると思って、顔色や雰囲気をみて嫌われていないかどうか確かめ、一喜一憂していた。



しかし、最近気づいたことは、人の考えていることなんて実際はわからないということである。

そのため、勝手に顔色や雰囲気から、相手の感情を想像しているのは、人ではなく、架空の人物の感情だといえる。だから、自分の想像だけで一喜一憂することは全く意味のないことなのである。

また、自分を偽ってまで、人に好かれようとがんばるのは、自分と向き合えていないといえる。自分と向き合えていないのに、他人とは向き合えない。

あなたは誰だろう。勝手に人の感情を読んで一喜一憂するのではなく、まずは自分と向き合うことが大切だ。それから、架空の人物ではなく、目の前にいる人と向き合う。

自分にできることはこれだけだ。これで人から嫌われたり、人からの期待にこたえられなかったりしても、それは仕方がない。この世界の全人類から好かれる人なんて、この世界に一人もいないのだから。

あなたは誰?わたしはわたし、あなたはあなた。わたしが想像したあなたは、ほんとうのあなたから少しズレている。だから、これは、本当のあなたではない。

あんまり悪い想像をしすぎずに、そのときの流れに身を任せて、気楽にゆっくりわたしの道を進んでいこう。






______________________________あなたは誰_______________________________________________。

2/19/2025, 3:08:06 PM