昼下がり。男がノックすると、
老婦人がドアを開けた。
男は、
「貴女に届けなければならないものがあり、
伺いました。」
老婦人はそれにこう返す
「察しはついてますよ。
光栄なことです。」
老婦人は微笑み、穏やかにそう言う。
「息子さんからの手紙が
3通ほど。そして、勲章。
国の英雄です」
渡された。国旗に包まれて。
「喜ぶでしょうね。
ありがとう。大変なお仕事ね。」
老婦人はお辞儀をした。
「そして、残念ながら伝えなければなりません。
司令官より貴女の息子が戦死したことを
深い遺憾の意と共に伝えるよう委託されました。」
「えぇ、わかってます。」
空は晴れ渡っている。
1/30/2026, 4:01:35 PM