銭丸

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#微熱

微熱な体温

今に消えゆくほころびを見つめる


「名はいらないね、いずれ消えゆく代物だ」
彼は、それを腕に包むとつまらなそうにそう呟いた

「おやすみ」
深い穴のそこにそれは落ちると、言いよ得ぬ恐怖に染まる
土深く闇の中に微熱のしていたそれは静かに消えた。

11/26/2024, 11:20:35 PM