contradiction

Open App

題名:心の境界線

「わ!」
「わぁ?!」
僕は腰を抜かす。
「もう、相変わらずびびりだなぁ。」
「びびりって…そっちが驚かせに来たくせに。君だってびびりじゃないか。前にお化け屋敷で泣きわめいてたじゃないか。急に驚かせて心臓に悪いんだけど。じゃあね。」
僕が怒って言うと、
「違うって!あのね、これには訳があって。それに、少し恥ずかしくて、こういつも通りにしないと心臓が爆発しちゃうの!」
いつも通りの訳の分からない言い訳だった。
「…もしかして、何か用があるの?」
僕がそう思ったのは、君の言葉と、仕草だった。手を後ろにやるなんて、君らしくない。それに、恥ずかしいなんて、強気の君の言葉として似合わない。
「その、ね?これ、受け取って。」
君の手には手紙があった。

その時、もしかして、と思った。僕の頭に浮かんだ言葉は───告白。幼なじみの君がまさか、と少し嬉しく思うが、冷静に手紙を開ける。そこに書いてあるのは…

大好きな君へ
 
もしかして告白だと思いましたか?違います!
アハハ、まんまと罠に引っかかって面白いね。
もちろんドッキリだよ。そうじゃないと、君の頭はパンクするでしょ?というより、ドッキリで頭に血が上ってるかも?それも君らしい。それじゃあバイバイ。
              意地悪な私より

僕は手紙を握りつぶし、目の前にいた君を睨もうとした。しかし、目の前には誰もいなかった。

僕だって君が好きなのに。ずるい。好きと嫌いの境界線が混ざってこんがらがって曖昧になりそうだ。

…大っ嫌い。

…君が。

…本当は、

好き、だけど、君の言葉が演技らしくて、嘘に見える。もしかして…

瞬きすると、そこはベットの上から見た天井だった。どうやら、さっきの出来事は夢だったみたいだ。残念。

11/9/2025, 11:45:49 AM