小説家になりたい一般人。

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『もしもタイムマシンがあったなら』





テレビに写っているアニメで、ふと、「タイムマシンがあったら俺は何がしたい」という自分に対する疑問を抱いた。

タイムマシンがあったなら俺は何がしたいんだろう。
過去に行きたい?未来に行きたい?
どっちなんだろう。

あるアニメが流れるテレビを他所に、俺はその疑問について頭を回転させた。その間は天井を見たり、歩き回ったり、テレビを見たりと、とにかく動いている。

「タイムマシンかぁ……」
特に、過去で大きなヤラカシをしたというわけでもなければ未来に不安を抱いているわけでも、未来を見たいわけでもない。
それくらい、平凡で何事もなく生きてきた俺にとってはタイムマシンなんていらないもの。
だけど好奇心で、いらないものだけれどタイムマシンには乗ってみたい。なんていう人間によくある願望を抱く。

するとーー……なんて、都合のいいことは起きない。

「まぁ……俺にとってはいらないな」
呆れたような言葉を吐いて、俺はテレビをもう一回見る。
するとまた、テレビにはタイムマシンのシーンが流れている。


END

7/22/2024, 1:13:29 PM