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自分の手のひらくらいの大きさの小鳥

小さい子供がフゥと飛ばすシャボン玉

木々の隙間を通る風の音

頬を優しく撫でる風

ほんの小さな力なのに、

それは本当に温かく、時には冷たく、私たちを包み込む。

今、私の体はありえないくらいに軽く、誰も私の存在に気づかない。

あれほど望んだことなのに、いざ叶うと何かぽっかりと穴が空いた気分だ。

それに、どこからか聞こえてくるすすり泣く声が
私の頭の中に木霊する。

今更、“ ごめん ”と言っても、その声は届かない。

私の声は風に溶け込み、誰にも届くことなく散っていく。
私の涙は伝うことなく消えていく

まるで、シャボン玉が弾けるように。

4/30/2023, 9:14:09 AM