「パパ、おしごとなってかわいそだったね」
「そうだね」
「パパ、昨日すっごいたのしみしてたんだよ? 今日きるおようふくをまくらのとなりにおいて寝てたんだよ!」
「忘れ物もしないように荷物の準備もいっぱいしてたもんね」
「してたー!」
楽しそうに昨日のパパの様子を教えてくれていたけど、次第にうるうると瞳に涙が溜まっていく。
「……パパもいっしょに、来たかったな」
「パパがお仕事行くときに何て言ってたか覚えてる?」
「『たのしんできてね』」
「そう! だから、楽しいー!っていう写真たくさん撮ってパパに送ってみよう? 喜んでくれるよ?」
スマホのカメラを起動し、インカメラに切り替えたあとに画面を見せると両手でこぼれ落ちそうな涙を拭った。
「うんっ!」
遊園地を楽しんでいる私たちの写真をたくさん撮って、パパへ送るとすぐにメッセージは返ってきた。
かわいい!!!!!!!!!
今度パパもいっしょにいく!!!!!!!!!
ぜったいに!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「パパ、げんきだね!」
「ビックリマークいっぱいだね」
ニコニコと嬉しそう笑いながら、娘は辿々しくぽちぽちと返事を打っていた。
パパだいすき!!!!!!!!!!!!!!!!!!
――!マークじゃ足らない感情
8/15/2025, 2:46:21 PM