風に乗って
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空気すら写すレンズというものがあった
レンズに放射性物質を混ぜ
光の透過率を上げたものだった
今は放射能レンズやアトムレンズと呼ばれている
だからどうということもないけれども
趣味らしい趣味もなく運動も意味ないからやりたくないと
歩くためにミラーレスの一眼を買ってみた
最初は被写体を写すことだけ考えていたが
自分の写真はつまらなかった
どの写真を見ても「静」でしかないことに気づいた
そんなこと気づいても「動」はそこらにあって
自分のセンスと技術のなさが原因である
何かないかと散策すると紙飛行機が飛んでいた
何となく撮影する
しかし何で飛んでたんだろ?
風向きを追ってくと大きめの戸建の家の2階から
外を眺めている女性がいた
手を振って紙飛行機を出して指差すと
女性はニコッとしてもう一つ紙飛行機を飛ばしてきた
「明日も晴れたら飛ばすから」
そう書かれていた
仕事以外でスケジュールが埋まった初めての瞬間だった
4/29/2026, 10:25:38 PM