はた織

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 そうして照らされた自分の影が、白い光の中で孤立した。周囲の生温い暗闇は、今も私をしつこく包み込んでいる。後ろから抱擁するのは、生温かい闇か、凍てつく光か。
「お前は孤独なのだ、全くの孤独だ!」
 頭上から1890年代の青白い月が、声高に笑いかけた。
              (250515 光輝け、暗闇で)

5/15/2025, 1:14:09 PM