「先週『君と』ってお題を書いたばかりだが??」
過去投稿分のお題を「君と」で検索していた某所在住物書きである。「君の」や「君へ」を含めれば、更に件数は増えるだろう。
たしか先週は海苔茶漬けに柚子胡椒を入れたハナシを書いた。ピリッとして、なかなか美味なのだ。
「君と、ボク、しもべ、やつがれ。読み方が指定されてねぇから、下僕の話も書けるし一人称が『やつがれ』な誰かの話も書けるワケだ」
下僕っつったら、猫飼ってるひとの、飼い主のことを「猫の下僕」って表現する場合があるわな。
物書きの興味は過去のお題から猫の画像へ。
「君とぼく、君としもべ、君と、……んー」
猫に似た神様と、その下僕のハナシ、とかはアリなのかな。物書きは考え、すぐ首を横に振る。
「多分書けねぇ」
――――――
前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所、某私立図書館の昼休憩、
後輩もとい高葉井という女性が、自分の机に突っ伏して、幸せそうに、寝ておりました。
「えへへ……るぶちょ……るぶちょー……」
3月からこの図書館で仕事をしている高葉井です。
最近ようやく少しずつ、仕事を覚えてきまして、
先日貸し出しの受付業務をしておったところ、
あらあら、まぁまぁ。高葉井の推し①にすごくよく似た男性が、目の前に現れたのです。
高葉井の推し①は、通称「ル部長」。
ビジネスネームを「ルリビタキ」といいました。
ルリビタキはゲームのキャラクター。
もちろん高葉井、ゲームのキャラクターと会えるなんて、そんなこと、信じていません。
でも高葉井が見たその人は、あんまり顔も声もルリビタキに似ておったので、
高葉井、そのひとが、ウワサの「ルリビタキにとてもよく似た神的コスプレイヤー」だと、
一発で、一瞬で、パチン!思い至りました。
それからというもの頭の中は、ルリビタキによく似たその人でいっぱい!寝ても覚めてもです。
しまいには、夢の中で会えないものかと、早寝早起き、それからお昼寝まで始めたのでした。
――『あれ、ここは、』
夢の中で高葉井は、見知った稲荷神社にいて、
その稲荷神社の、陽光よく当たる花畑で、ルリビタキが本来の姿……ドラゴンとしての姿をさらして、
ぐーすぴ、かーすぴ、ヘソ天しています。
『ドラゴン形態のル部長!ルブゴンだ!』
やばい、ホントに会えた。
夢の中の高葉井、夢の中でスマホを出して、パシャパシャ、ぱしゃぱしゃ、写真撮影です。
ヘソ天ドラゴンの上には稲荷の子狐。
ドラゴン姿のルリビタキと遊びたくて、おなかの上で跳んだり、はねたり、小ちゃい爪で掘り掘りしたり。芸術点が高くて尊い光景です。
『ヤバい、ル部長、尊い、とうとい……』
君と僕、夢の中で参拝です。
君と僕、お昼寝の短時間で推し摂取です。
『おい……こぎつね、ねかせてくれ……』
おやおや。高葉井が夢の中で動画を撮り始めたところで、ドラゴンが何か言い始めましたよ。
『高葉井の件で、ツバメから3時間、みっちり小言耐久レースだったんだ。ねかせてくれ……』
まぁまぁ。高葉井の血中推し濃度が高値に達したところで、ドラゴンが高葉井の名前を言いましたよ。
どうしましょう、どうしましょう。
高葉井の心中尊み濃度は急上昇!
君と僕、夢の中で合掌です。
君と僕、お昼寝の短時間で二礼二拍手一礼です。
ところで「ツバメから3時間小言レース」とは?
それは前々回投稿分のおはなしが、ごにょごにょ。
スワイプが面倒なので、気にしない、気にしない。
『わぁ、ル部長、私の名前言ってくれた。
夢の中なのに、ヤバい、やばい、ごいりょく……』
夢の中でまで情緒が吹き飛んで、どうしようもなくなってしまった高葉井は、
「ツバメ」なる推し②の名前が夢の中に登場したことで、とうとう急性尊み発作を発症。
ドラゴンにぺたぺたペタペタさわっていたあたりで、昼休憩終了5分前のアラームに起こされたとさ。
おしまい、おしまい。
4/12/2025, 3:01:20 AM