緑碧

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泡になりたいというと、思い出すお話がある。
結構前に読んだので、タイトルは覚えていなくて、内容も実際のお話とだいぶ違うかもしれないが、高い身分の女性とその女性の家で下働きをしている男性との身分違いの恋のお話。
二人は駆け落ちをして、見つけた小屋で夜を明かすのだが、朝に男性が女性のために水を汲みに行って小屋に戻ると、女性は鬼に食べられてしまった後で、男性は女性を連れ出したことを後悔して、葉についた朝露が落ちるのを見て、自分もこんな風に消えてしまいたいと思う。
泡になりたいというのは、それと同じような気持ちなのかなと思った。

8/5/2025, 1:48:10 PM