愛ー恋=我
「どうして我なんだ?」
僕は答えた。
「自分に恋することはないけど、愛することはできるから」
「俺も自分のこと愛してるぜ」
「お前は自分に恋してそうだけどな」
「ひどいな」
「じゃあ、きみの回答は?」
愛ー恋=星
「どうして星なんだ?」
僕は質問した。
「んー、なんでだろうな」
「適当に書いたろ?」
「いんや…」
しばらくお互い黙った。心が静かになったとき、彼が瞳を輝かせて言った。
「お前が俺の星だから」
「どう言う意味だ?」
「お前に対しての思いに恋をなくして、愛だけになったら。お前は俺が1番好きな星になるんだ。見つめるだけできっと、俺は胸がいっぱいになる。何一つ汚れていない涙を流すよ」
「意味が分からない」
「そうか?あったろ?こう言う話。ほら、星の王子様」
「………」
星の王子様は子どもの頃に読んだことがある。読書感想文を書くために。だが読んだ後、意味がわからなくてムカついた。
「そもそも愛にひけるものなんてないだろ。数字は同じようなものだからひけるかもしれないけど、愛と恋は別ものだ」
僕は怒るようにそう言った。
「おいおい、それは言っちゃダメだろ」
彼が肩をすくめる。
「だって…」
「だって、なんだよ」
僕は不機嫌になり拗ねた。黙って口を紡ぐ。
「ま、そのうちわかるよ。星の王子様も愛も。気長に楽しもうぜ」
僕はそっぽを向く。彼はそんな僕を見てこう言った。
「おいおい、俺のこと愛してるんだろ?さっき自分でそう言っただろ。それじゃあ恋だよ。お前まだ自分に恋してるんだな」
どう言う意味?また同じ質問が頭に浮かんだとき、それを遮るように彼は僕の頭を撫でた。
「あんまり深く考えるなよ。拗ねてもいいが…俺は、、、いや今はやめとこう」
「なに?」
「いずれ分かるさ」
癪に障るが、僕は彼に身を委ねるように目を瞑った。
『愛ー恋=?』
10/16/2025, 1:27:59 PM