また会いましょう。つまり、ひと握りのもう一度会えるという希望を残しての別れ。それだけ残酷なものはないだろう。砂粒のようにきめ細やかで小さな希望を強く握っていた指が、だんだん緩んでいく。そして、その少なく小さな希望は指の隙間から流れ落ちてしまう。残酷だと思わないか?私はその別れを間近で、記憶にある限りは経験していない。辛さを知らなくても、そう思う。経験していないから、そう思うのだと思う。
11/13/2024, 2:36:24 PM